Nature ハイライト
乳がん:ストレスホルモンが転移を促進する
Nature 567, 7749
乳がん患者では、ストレスホルモンであるコルチゾールの上昇が認められる。M Bentires-Aljたちは今回、乳がんのマウスモデルで、乳がんのプログレッションに際してストレスホルモンが増加することを見いだしている。こうしたストレスホルモンの増加は、転移においてグルココルチコイド受容体の活性化を引き起こし、転移腫瘍細胞の定着や生存期間の短縮に寄与する。
2019年3月28日号の Nature ハイライト
がん遺伝学:がんにおけるヒストン変異の解析
構造生物学:細菌内膜からのリポ多糖の移動
量子物理学:量子プロセッサーの誤り軽減
材料科学:柔粘性結晶を用いる冷却技術
がん治療:組織球性新生物におけるMEK阻害
免疫学:T細胞寛容におけるNR4A1の役割
免疫学:NR4A欠損T細胞は腫瘍負荷を軽減する
エピジェネティクス:ヒストンのセロトニン化
乳がん:ストレスホルモンが転移を促進する
分子生物学:BRCA1はMYCNが誘導する転写を救済する