Nature ハイライト
生化学:合成が中途停止したタンパク質を取り除く
Nature 570, 7762
細胞質リボソームでのペプチド翻訳が停止すると、2つのリボソームサブユニットが解離して再利用過程が開始されるが、合成が停止したポリペプチドは大サブユニットへ結合したままとなる。ペプチジルtRNAの切断と解離には、リボソーム品質管理(RQC)と呼ばれる過程が関わっている。R Beckmannたちは今回、RQC因子であるVms1が停止した複合体と結合している構造について、切断の前と後の状態を報告している。著者らはまた、Vms1活性を刺激するATPアーゼであるArb1がRQCに関わっていることを明らかにしている。
2019年6月27日号の Nature ハイライト
微生物学:微生物による薬物代謝
免疫学:HIV免疫原の設計と評価
量子物理学:エンタングルメントを機械的に媒介するもの
物性物理学:量子材料の画像におけるパターン認識
材料科学:磁場の最高記録
物理化学:結晶のライフサイクル
進化学:多細胞性へのカギとなる可塑性
合成生物学:合成された恒常性
生化学:合成が中途停止したタンパク質を取り除く