Nature ハイライト
材料科学:複合酸化物の積層
Nature 578, 7793
複合酸化物材料は、次世代の電子デバイスや環境発電デバイスに望ましいさまざまな特性を示す。そうした複合酸化物材料を接合してヘテロ構造を作ることによって、特性を組み合わせたり操作したりできる。しかし、従来のヘテロ構造作製方法であるヘテロエピタキシーでは、そうした集積化は格子定数や結晶構造が特定の範囲内の材料に限られていた。今回J Kimたちは、多種多様な複合酸化物材料から単結晶自立膜を作製する汎用的な機械的剥離法を実証している。彼らは、結晶構造や結晶配向がさまざまな自立膜を直接積層して、人工ヘテロ構造体を作製し、物理的特性をハイブリッド化している。
2020年2月6日号の Nature ハイライト
惑星科学:彗星67Pにおける軌道に起因する水のサイクル
加速器物理学:高輝度ミューオンビーム
原子分子物理学:多価イオンによる量子計測
物性物理学:室温超伝導を求めて
材料科学:複合酸化物の積層
神経科学:神経回路の生化学的影響が社会的行動を駆動する
細胞生物学:ヒト脳発生のオルガノイドモデルには改善が必要か
微生物学:溶原性ファージがCRISPRの喪失を引き起こす
ウイルス学:潜伏中のSIVとHIVを再活性化する
がん:グリオブラストーマは自身のニューロン微小環境を作り直す
構造生物学:合成タンパク質の対称性