Nature ハイライト
惑星科学:彗星67Pにおける軌道に起因する水のサイクル
Nature 578, 7793
彗星の色はさまざまで、彗星表面およびコマの内部両方での、粒子の組成やサイズ、塵と水氷の相対量によって決まる。今回G Filacchioneたちは、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が近日点を通過する間の、コマと核の色の観測結果を報告している。この彗星では、近日点に近づくにつれ、コマが赤くなる一方で核は青くなるという、2つの対照的な傾向を示すことが明らかになった。これらの傾向は、彗星が太陽から遠ざかるときには逆になり、彗星が2.7天文単位の位置になると近日点通過の前の元の状態に戻った。
2020年2月6日号の Nature ハイライト
惑星科学:彗星67Pにおける軌道に起因する水のサイクル
加速器物理学:高輝度ミューオンビーム
原子分子物理学:多価イオンによる量子計測
物性物理学:室温超伝導を求めて
材料科学:複合酸化物の積層
神経科学:神経回路の生化学的影響が社会的行動を駆動する
細胞生物学:ヒト脳発生のオルガノイドモデルには改善が必要か
微生物学:溶原性ファージがCRISPRの喪失を引き起こす
ウイルス学:潜伏中のSIVとHIVを再活性化する
がん:グリオブラストーマは自身のニューロン微小環境を作り直す
構造生物学:合成タンパク質の対称性