Nature ハイライト
構造生物学:合成タンパク質の対称性
Nature 578, 7793
タンパク質集合体の対称性は、生体分子の設計で目的とする構造特性や機能特性の実現を促進するのに重要であるが、合成されたタンパク質は非対称な表面を持つことが多く、望ましくない相互作用や競合的な構造の形成が起こりやすい。今回A Tezcanたちは無機化学の手法を導入して「ケージ」を生成させ、対称性と複数のタンパク質相互作用様式の実現が同時に促進されることを示している。
2020年2月6日号の Nature ハイライト
惑星科学:彗星67Pにおける軌道に起因する水のサイクル
加速器物理学:高輝度ミューオンビーム
原子分子物理学:多価イオンによる量子計測
物性物理学:室温超伝導を求めて
材料科学:複合酸化物の積層
神経科学:神経回路の生化学的影響が社会的行動を駆動する
細胞生物学:ヒト脳発生のオルガノイドモデルには改善が必要か
微生物学:溶原性ファージがCRISPRの喪失を引き起こす
ウイルス学:潜伏中のSIVとHIVを再活性化する
がん:グリオブラストーマは自身のニューロン微小環境を作り直す
構造生物学:合成タンパク質の対称性