Nature ハイライト

ナノスケールデバイス:より高い温度で動作するシリコン量子コンピューター

Nature 580, 7803

量子エンタングルメントのイメージ画像。
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Credit: Luca Petit for QuTech

超伝導回路や単一スピンに基づく固体プラットフォームは、スケーラブルな量子コンピューティングの開発に有望である。しかし、そうした量子コンピューターには、キュービットのコヒーレンスを保持するために100 mK未満という極めて低い動作温度が必要である。そうした低温の維持によって、キュービット数のスケールアップにかなり役立つと思われる統合制御エレクトロニクスの導入が困難になる。今回C YangたちとL Petitたちはそれぞれ別の論文において、シリコン量子ドットに閉じ込められたスピンキュービットが1 Kを超える温度において量子演算を実行できることを実証し、実際的にスケーラブルな量子情報処理への道を提示している。

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