Nature ハイライト
計算生物学:ヒトタンパク質のインタラクトーム
Nature 580, 7803
M Calderwood、F Roth、M Vidalたちは今回、ヒトタンパク質の参照用二元インタラクトームマップ「HuRI」を作製したことを報告している。このマップには、酵母ツーハイブリッド法によるスクリーニング解析で得られた、8000を超えるタンパク質が関わる、約5万3000の高品質なタンパク質–タンパク質相互作用が含まれている。ゲノムやトランスクリプトーム、プロテオームのデータと組み合わせて解析を行えば、細胞が置かれた状況に応じた細胞機能の研究が可能になる。著者たちは、HuRIが、タンパク質–タンパク質相互作用の細胞内区画特異的な役割を突き止めるのに使えることを実証している。
2020年4月16日号の Nature ハイライト
量子物理学:捕捉されたリュードベリイオン間の高速エンタングリングゲート
ナノスケールデバイス:より高い温度で動作するシリコン量子コンピューター
地球化学:地球マントルに保持されている集積時に受け継がれた始原的窒素の残滓
進化学:ホモ・ローデシエンシスの年代
神経変性:タウの拡散を制御する
免疫学:ヒストンメチルトランスフェラーゼSETBD1の炎症性腸疾患を防ぐ役割
免疫学:ZBP1による内因性Z-DNAの感知がRIPK3依存性のネクロトーシスや炎症を引き起こす
がん:髄芽腫の生殖細胞系列性の素因となるエロンゲーター複合体欠損
計算生物学:ヒトタンパク質のインタラクトーム
構造生物学:排出輸送体で結核菌に運び込む