Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2中和抗体の単離
Nature 584, 7819
B Juたちは今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の感染者8人から採取した血漿と抗体に関する研究の結果について報告している。彼らは、SARS-CoV-2ウイルススパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)を認識する206種類のモノクローナル抗体を単離して、それらの特性を調べた。これらの抗体は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)や中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)のRBDとは交差反応しなかった。一連の抗体のうち、2つでSARS-CoV-2に対する強力な中和活性が認められた。これらの結果は、SARS-CoV-2に対するポリクローナルおよびモノクローナルな免疫応答についての手掛かりをもたらす。
2020年8月6日号の Nature ハイライト
有機化学:光を用いたアニリン合成
海洋科学:海洋熱波は熱環境を変位させる
考古学:3万年前までさかのぼるメキシコでの人類の居住年代
考古学:人類は2万6500年前には北米大陸に定着していた
発生生物学:胚発生では細胞のpHが運命を決定する
植物生物学:成長速度の調節
コロナウイルス:SARS-CoV-2中和抗体の単離
コロナウイルス:2つのヒトモノクローナル抗SARS-CoV-2抗体の特性解析
遺伝学:クローン造血の構造パターンと選択圧を明らかにする
生化学:植物アルカロイドの生合成経路
構造生物学:SARS-CoV-2の複製