Nature ハイライト
古生物学:太古の鳥類の多様なくちばし
Nature 588, 7837
中生代の鳥類は極めて多様だったが、くちばしの形状だけは例外で、むしろ変化が小さい傾向があった。現生鳥類のくちばしの形状ははるかに多様である。しかしこの概念は、今回、現生のオオハシ類のくちばしに似た長く太いくちばしを持つ後期白亜紀のカラスサイズの鳥類がマダガスカルで発見されたことを受け、一変するだろう。この新種の鳥類のくちばしより後方の頭蓋は多くの点で原始的だが、そのくちばしの特徴は、初期の鳥類のくちばしが従来の予想よりはるかに多様であった可能性を示している。
2020年12月10日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:標準的な衝突から得られるエキゾチックな物理
ナノスケール材料:毛管凝縮の限界を探る
気候科学:適度に差別化した炭素課税によって得られる強力な気候緩和
生態学:脊椎動物のクラスター化した減少と全球規模の壊滅的な減少を区別する
古生物学:太古の鳥類の多様なくちばし
ゲノミクス:コムギゲノムアセンブリで世界的な遺伝的多様性を調べる
ゲノミクス:オオムギのパンゲノム
神経科学:アストロサイトは抑制性シナプスの形成を調節する
ウイルス学:ベネズエラウマ脳炎ウイルスの受容体
免疫学:COVID-19患者における免疫応答の性差
コロナウイルス:SARS-CoV-2のスパイクは膜融合のための準備を行う