Nature ハイライト

古生物学:太古の鳥類の多様なくちばし

Nature 588, 7837

後期白亜紀のエナンティオルニス類鳥類<i>Falcatakely forsterae</i>の頭部(想像図)。
後期白亜紀のエナンティオルニス類鳥類Falcatakely forsteraeの頭部(想像図)。 | 拡大する

Credit: Mark Witton

中生代の鳥類は極めて多様だったが、くちばしの形状だけは例外で、むしろ変化が小さい傾向があった。現生鳥類のくちばしの形状ははるかに多様である。しかしこの概念は、今回、現生のオオハシ類のくちばしに似た長く太いくちばしを持つ後期白亜紀のカラスサイズの鳥類がマダガスカルで発見されたことを受け、一変するだろう。この新種の鳥類のくちばしより後方の頭蓋は多くの点で原始的だが、そのくちばしの特徴は、初期の鳥類のくちばしが従来の予想よりはるかに多様であった可能性を示している。

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