Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する記憶B細胞応答の6か月にわたる進化
Nature 591, 7851
C GaeblerとM Nussenzweigたちは今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染者コホートにおいて、感染後1.3か月と6.2か月の時点で評価したSARS-CoV-2に対する体液性免疫応答の縦断的解析を報告している。ほとんどの感染者において、血漿中のIgMおよびIgGによる中和活性に有意な低下が見られたが、抗体価は測定可能なままであった。SARS-CoV-2の受容体結合ドメインに特異的な記憶B細胞の数は変化しておらず、また、記憶B細胞が発現する抗体では、より多くの体細胞高頻度変異と、体液性免疫応答の持続的な進化を示す効力の高まりが見られた。
2021年3月25日号の Nature ハイライト
計測学:最高精度の周波数比測定
材料科学:ナノスケールの秩序を持つ巨視的な固体
海洋科学:全球の海洋混合層底部における成層の増大
生物地球化学:植物と土壌の間の炭素の取引
神経回路:学ぶことを学ぶ
マイクロバイオーム:腸の微生物相の組み立てを支える生態学的相互作用
コロナウイルス:SARS-CoV-2に対する記憶B細胞応答の6か月にわたる進化
免疫学:腫瘍微小環境の制御性T細胞は乳酸を栄養源として優先的に使用できる
細胞生物学:ケーブルと雲と彗星によるミトコンドリアの分配
分子生物学:セントロメア領域のクロマチンを不安定化する