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進化:脊椎動物での「最初」の生仔出生例

Nature 453, 7195

はるか昔に絶滅した板皮類は大いに栄えた多様な魚類分類群であり、顎をもつ脊椎動物として最も原始的なものと考えられている。しかし、仔を生きた状態で産む「生仔出生」ができないほど原始的ではなかったようだ。オーストラリアのデボン紀後期のゴーゴー(Gogo)累層(約3億8,000万年前)から出土した、新種の板皮類のすばらしい化石には、出産をした証拠が保存されていた。1体の大きな胎仔が、鉱化した臍帯で母体につながっていたのである。これは、脊椎動物の生仔出生としてはこれまで発見された中で最古のものであり、現在のサメやエイの一部と似た生殖生物学的性質を明らかにしている。

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