Nature ハイライト
神経科学:神経変性における老化細胞の役割
Nature 562, 7728
D Bakerたちは今回、老化細胞の蓄積と認知機能に関連するニューロンの消失の間には、因果関係があることを明らかにしている。タウ依存的な神経変性疾患のマウスモデルでは、老化したアストロサイトやミクログリアの蓄積が認められた。これらの細胞が生じたときに除去することで、グリオーシス、神経原繊維変化の沈着、大脳皮質や海馬のニューロンの変性が抑制され、認知機能が維持された。老化細胞を標的とすることで、神経変性疾患の新たな治療の道が開かれる可能性がある。
2018年10月25日号の Nature ハイライト
太陽物理学:長期間にわたる太陽ニュートリノの詳細な観測
固体地球科学:隕石衝突構造にピークリングを作った強度の大きな岩石
持続可能性:食料需要が環境へ及ぼす影響の評価
がん:急性骨髄性白血病治療に有望な基盤
微生物生態学:バチルス属細菌は病原性黄色ブドウ球菌の定着を排除する
生化学:p300アセチルトランスフェラーゼの活性化
天文学:ハッブル定数は5年間以内に精度よく決まる
化学生物学:メチオニン部位でのタンパク質官能基化
神経科学:神経変性における老化細胞の役割
発生生物学:生殖細胞の数を適正に保つ
腫瘍免疫学:LILRB4は腫瘍細胞の浸潤を誘導する