Nature ハイライト
天文学:バーナード星を回る候補惑星
Nature 563, 7731
バーナード星は、太陽に最も近い単独の星である(さらに近いのは、三重連星系であるケンタウルス座α星の3つの星だけである)。この星は長く惑星探査の対象となってきたが、これまでこの星での惑星発見の主張は全て反証されている。今回I Ribasたちは、20年にわたって収集されたデータセットを使って、視線速度の測定結果に233日周期の周期的な信号が存在することを示している。そしてこの結果が、平衡温度で水が凍結する場所である「雪線」の近傍を回る、地球質量の少なくとも3.2倍のスーパーアースによるものとして矛盾しないと結論している。
2018年11月15日号の Nature ハイライト
代謝:NAD+を増やして長寿と繁栄を
医学研究:広範囲中和抗体でHIVリザーバーに挑む
天文学:バーナード星を回る候補惑星
有機化学:オレフィンを用いるアルキル炭素–アルキル炭素結合の形成
地球科学:これまで考えられていたよりも大量の地球深部への水の沈み込み
バイオメカニクス:効率的な筋肉が大型動物の長距離移動を可能にする
微生物学:ショウジョウバエでは腸内微生物相が運動を調節する
海洋化学:海洋の有機硫黄循環の拡大
植物科学:光合成酸素発生反応の中間体構造