Nature ハイライト

量子物理学:音響の量子制御

Nature 563, 7733

機械運動の量子状態は、量子情報や計測学にとって豊かで有望なリソースになる。そのため、音響自由度の制御は、光の非古典的状態で実現されているのと同様に、活発な研究方向の1つであり、オプトメカニカルシステムからエレクトロメカニカルシステムまでさまざまなプラットフォームで調べられている。今回2つの研究グループが、音響共振器の状態の制御レベルを改善する方法を示している。Y Chuたちは、バルクの音響波共振器中に多フォノン・フォック状態を制御して生成できることを実証し、この状態を再構成して測定することで、生成した状態の量子性を確かめている。A Clelandたちは、表面音響波共振器を調べ、0フォノンと1フォノンのフォック状態の非古典的な重ね合わせを生成したことを報告している。こうした実験は、量子音響学分野のさらなる発展を促すはずである。

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