Nature ハイライト
電子デバイス:スピントロニクス論理で計算する
Nature 565, 7737
1980年代前半以降、電子デバイスの性能向上は、主として相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスターの小型化に依存してきた。しかし、CMOS技術を用いるこのタイプのスケーリングは、ますます困難になっている。今回S Manipatruniたちは、電子の電荷だけでなくそのスピンも利用する、CMOSを超える新しいタイプの論理デバイスを提案し、予備的な実証結果を提示している。CMOS技術とは異なり、スピントロニクス論理は不揮発性なので記憶が可能であり、よりエネルギー効率の高いデバイスで継続的なスケーリングが可能になるはずである。
2019年1月3日号の Nature ハイライト
電子デバイス:スピントロニクス論理で計算する
構造生物学:プロテアソームがとる7つの状態のクライオ電子顕微鏡構造
物性物理学:トポロジカル相の超高速制御
氷河学:グリーンランドの融解水がメタンを大気に放出させる
考古学:東洋のルヴァロワ
神経科学:平行した経路が疼痛経験に対して異なる行動応答を駆動する
植物科学:親世代の形質を保持するクローンイネ
生化学:代謝で腎臓損傷を予防
タンパク質設計:設計して作られたタンパク質ペア
化学生物学:アシル中間体を捕捉する