Nature ハイライト

タンパク質設計:設計して作られたタンパク質ペア

Nature 565, 7737

DNAポリマーにはモジュール性があり、別のDNA鎖と、あるいはTALENのような設計して作られたデザイナータンパク質から突き出ている多様なアミノ酸側鎖と相互作用して、数え切れないほど多くのヘテロ二量体を作り出すことができる。しかし、タンパク質同士の相互作用は形の相補性に依存するため、一般化はこれまで難しかった。今回D Bakerたちは、ヘリックス4本からなる骨格を持ち、中央の軸の周りの超らせん化の程度がさまざまなモデルを数百万種設計し、広範囲にわたる水素結合ネットワークを収容できる骨格をその中から見つけ出して、16種類のヘテロ二量体を作製した。これらのヘテロ二量体は、変性させた後に構成要素である32本のポリペプチド鎖を混合しても、再度特異的に形成することができる。直交性タンパク質ヘテロ二量体の大規模セットが設計できるようになれば、合成生物学でタンパク質を基盤とした新しいタイプの制御論理を利用するのに役立つだろう。

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