Nature ハイライト
Cover Story:森林と微生物:世界の森を形作る微生物共生のスナップショット
Nature 569, 7756
根圏微生物は、森林生態系の機能の仕方に強い影響を及ぼす。森林の高木がどの程度容易に栄養素を利用し、炭素を隔離し、気候変動の影響に耐えるのかは、どの共生微生物が優先的かによって決まる。今回B Steidingerたちは、計2万8000種を超す高木を含む110万以上の森林調査プロットのデータベースから得られた、世界の森林の共生状態に関する全球地図を提示している。著者たちは、支配的な共生のタイプが急激に移行し、こうした移行は気候に制御される分解速度によって主に駆動されることを見いだした。
2019年5月16日号の Nature ハイライト
量子物理学:量子シミュレーションの新しい方法
糖尿病:インスリン産生細胞への道筋を解明
惑星科学:月の裏側のマントル鉱物
地球化学:揮発性物質に富むバミューダ諸島の生成源
人類学:高地に適応していたデニソワ人
分子生物学:マイクロRNAによるブタの心臓修復がもたらす悪影響
がん:RBタンパク質は腫瘍発生のさまざまな段階で機能する
腫瘍免疫学:免疫療法の副作用を防止する
生物工学:塩基エディターのトランスクリプトーム規模での編集活性
分子工学:金の針でとじられた奇抜なタンパク質ケージ