Nature ハイライト

分子工学:金の針でとじられた奇抜なタンパク質ケージ

Nature 569, 7756

金属リガンドの配位(コーディネーション)は、タンパク質多量体の人工設計で天然のタンパク質界面の複雑性を回避する方法として提案されている。今回、J Heddleたちは、タンパク質サブユニットにスルフヒドリル基を導入し、金(I)-トリフェニルホスフィン化合物を使ってタンパク質サブユニットの超分子集合を進行させ、通常の多面体では数学的に不可能と見なされている対称性のタンパク質ケージを作り出した。このケージは金属付加により誘導可能で、他の点では極めて安定だが、細胞内部のような還元的環境では溶解する。そのため、将来は薬剤輸送装置として応用されることが考えられる。

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