Nature ハイライト
神経科学:アルツハイマー病の進行の分子的概観
Nature 570, 7761
H Mathysたちは今回、病状の程度が異なるアルツハイマー病(AD)患者48人から得た8万以上の単一核皮質トランスクリプトームのプロファイリングを行い、AD病理の単一細胞レベルでの概観を初めて示している。得られた情報資源からは、AD病理と関連した転写的変化について、独特な細胞レベルの概観が描き出され、遺伝子発現に細胞タイプ特異的な乱れと共通する乱れが見られることが明らかになった。この解析からはまた、ADの病因にミエリン化関連過程が関与することが示唆された。そして意外にも、年齢と病態をマッチさせた患者間でも、転写レベルで性的二型があることが示唆された。
2019年6月20日号の Nature ハイライト
神経科学:自閉症モデルの作製
神経科学:アルツハイマー病の進行の分子的概観
免疫学:NLRP3活性化の機構
材料科学:ナノチューブにおける増強された光起電力効果
ナノスケール材料:ねじれたファンデルワールスナノワイヤー
材料科学:応力で現れる構造色
進化学:性選択への新しい道筋
細胞生物学:断片化がミトコンドリアの選択を引き起こす
がんゲノミクス:がんの検出における無細胞DNAの断片化解析
構造生物学:一般市民によるタンパク質設計