Nature ハイライト
免疫学:NLRP3活性化の機構
Nature 570, 7761
インフラマソームは細胞内にある重要な多タンパク質複合体で、病原性微生物などのストレッサーに応答して炎症性サイトカインの分泌を仲介し、細胞死を促進する。H Wuたちは今回、インフラマソームでセンサーとして働くNLRP3が、重要な中心体タンパク質NEK7と複合体を形成した状態のクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を報告している。NEK7を必要とするNLRP3の活性化は、これまでに知られていない機構によるものである。この研究によって、NEK7がNLRP3のオリゴマー化を促進し、その活性化をライセンスする因子として働いていることの証拠が得られた。
2019年6月20日号の Nature ハイライト
神経科学:自閉症モデルの作製
神経科学:アルツハイマー病の進行の分子的概観
免疫学:NLRP3活性化の機構
材料科学:ナノチューブにおける増強された光起電力効果
ナノスケール材料:ねじれたファンデルワールスナノワイヤー
材料科学:応力で現れる構造色
進化学:性選択への新しい道筋
細胞生物学:断片化がミトコンドリアの選択を引き起こす
がんゲノミクス:がんの検出における無細胞DNAの断片化解析
構造生物学:一般市民によるタンパク質設計