Nature ハイライト

免疫学:NLRP3活性化の機構

Nature 570, 7761

インフラマソームは細胞内にある重要な多タンパク質複合体で、病原性微生物などのストレッサーに応答して炎症性サイトカインの分泌を仲介し、細胞死を促進する。H Wuたちは今回、インフラマソームでセンサーとして働くNLRP3が、重要な中心体タンパク質NEK7と複合体を形成した状態のクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を報告している。NEK7を必要とするNLRP3の活性化は、これまでに知られていない機構によるものである。この研究によって、NEK7がNLRP3のオリゴマー化を促進し、その活性化をライセンスする因子として働いていることの証拠が得られた。

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