Nature ハイライト

神経科学:大脳皮質の符号化構造

Nature 571, 7765

神経集団での情報取得には2つの選択肢があり、1つは応答が選択的で非相関的な場合の効率的符号化で、もう1つは応答が相関的で重複性のある場合の低次元符号化であり、前者は特異性に優れ、後者はロバスト性に優れる。K Harrisたちは今回、覚醒マウスの視覚野における非常に大きなニューロン集団による自然画像の符号化について、その次元性の解析を行った。その結果、神経応答は驚くほど高次元な傾向を持つことが分かり、実際にこれらの神経表現が、集団符号化を滑らかな多様体として記述できるほど高い次元を持つことが数学的に示された。これは、符号化の滑らかさが神経符号化の重要な制約条件であることを示唆している。

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