Nature ハイライト
神経科学:大脳皮質の符号化構造
Nature 571, 7765
神経集団での情報取得には2つの選択肢があり、1つは応答が選択的で非相関的な場合の効率的符号化で、もう1つは応答が相関的で重複性のある場合の低次元符号化であり、前者は特異性に優れ、後者はロバスト性に優れる。K Harrisたちは今回、覚醒マウスの視覚野における非常に大きなニューロン集団による自然画像の符号化について、その次元性の解析を行った。その結果、神経応答は驚くほど高次元な傾向を持つことが分かり、実際にこれらの神経表現が、集団符号化を滑らかな多様体として記述できるほど高い次元を持つことが数学的に示された。これは、符号化の滑らかさが神経符号化の重要な制約条件であることを示唆している。
2019年7月18日号の Nature ハイライト
計算化学:反応予測が容易に
進化学:胚発生の細胞別トランスクリプトミクス
遺伝学:単一細胞ジェノタイピング
神経科学:大脳皮質の符号化構造
生化学:脂質二重層の単層間で脂質が移動する仕組み
物性物理学:擬ギャップの温度を測る
工学:アリから着想を得たロボット
化学:自動的に進むナノリボン合成
気候科学:海面水温記録の問題を修正する
生化学:mRNAの液–液相分離能はm6Aによって増強される
構造生物学:ミトコンドリア内での分裂