Nature ハイライト

生化学:mRNAの液–液相分離能はm6Aによって増強される

Nature 571, 7765

YTHDFファミリーのタンパク質は、N6-メチルアデノシン(m6A)を認識し、これに結合する。S Jaffreyたちは今回、こうしたYTHDFファミリーのタンパク質自体が、液–液相分離することを見いだしている。さらに、m6Aを複数持つmRNAでは、YTHDFタンパク質が結合する足場として働いてこうした相分離過程を促進するが、m6Aを1つしか持たないmRNAでは相分離過程は促進されないことが分かった。このようなmRNA–YTHDF複合体は、ストレス顆粒やPボディのような細胞内のさまざまな区画に分配され区画特異的な調節を受ける。

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