Volume 452 Number 7188

Editorials

大学や研究助成機関は共同研究の推進を図っているが、助成プログラム以外にも、さまざまな支援が必要だ。

p.665

doi: 10.1038/452665a

「自然であるか、ないか」を基準に物事を本能的に判断すると、倫理問題の本質がみえなくなる。

p.665

doi: 10.1038/452665b

遺伝子検査の商業化が進んでいるが、透明性と説明、科学的信頼性が重要だ。

p.666

doi: 10.1038/452666a

News

米議会のバイオ燃料開発振興策が、裏目に出る恐れも。

p.670

doi: 10.1038/452670b

米食品医薬品局(FDA)が、胚性幹細胞治療の安全性について初めての公聴会を開催。

p.670

doi: 10.1038/452670a

科学の進歩で兵器工場への転換が可能な先進的な施設が増え、化学兵器禁止条約の新たな課題に。

p.671

doi: 10.1038/452671a

論文盗用や肩書詐称が発覚して第一線を退いたドイツ人科学者が、再び肩書詐称で問題に。

p.672

doi: 10.1038/452672c

発光ダイオードの特許権をソニーや東芝を含む多数の企業に侵害されたと、女性科学者が訴え。

p.672

doi: 10.1038/452672b

Q&A フェルミ研究所の研究者から下院議員に転身したBill Foster氏に抱負を聞く。

p.673

doi: 10.1038/452673a

認識力を改善する向知性薬に関する、Natureの読者アンケートの結果は?

Poll results: look who's doping p.674

doi: 10.1038/452674a

汗腺が、90 GHzの極高周波を吸収する微小アンテナの働きをすることが判明。

p.676

doi: 10.1038/452676a

News Features

進化:セックスなしのスキャンダル

p.678

ヒルガタワムシなどのように無性生殖を長く続けてきた生物がいるが、その秘密が遺伝子から明らかになりそうだ。

doi: 10.1038/452678a

共同研究:すべて善意でも

p.682

多くの場合、協同することによって新鮮なアイディアと高い生産性につながるが、関係がうまくいかず、不調に終わることもある。どうすれば失敗を避けられるだろうか。

doi: 10.1038/452682a

News & Views

大気化学:植物放出物は環境にやさしいか?

p.701

植生からの炭化水素の放出は大気にとって有害であると考えられている。しかし最新の研究で、汚染されていない環境中では、こうした放出の負の影響は予測されていたほどではないことが示唆された。

doi: 10.1038/452701a

免疫学:系譜の作り直し

Blood lines redrawn p.702

血球の形成は複雑な過程である。ここ数年間多数の研究者によって盛んに研究が行われてきたが、最新の研究によれば、教科書にあるこの過程の説明の書き直しが必要になりそうだ。

doi: 10.1038/452702a

材料科学:丈夫な歯、堅い種

p.703

歯の形態、構造と機能の間の関係について、十分な説明はまだ得られていない。工業材料としての観点から歯をみてみると、この問題を解決する助けとなる方法が得られる。

doi: 10.1038/452703a

量子物理学:観測が温度を上げる

p.705

観測者が観測対象に影響を与えうるという考えは、量子物理学よりも古い歴史をもっている。ある系を調べるだけで、それが加熱したり冷却したりするのに影響を与えうるという考えに、新しい角度からの取り組みが試みられている。

doi: 10.1038/452705a

細胞生物学:運び屋兼仕分け屋

p.706

クラスリンは、物質を細胞内に運び込む能力がよく知られているタンパク質である。しかし、クラスリンは他の重要な過程にもかかわっていて、新たに合成されたタンパク質を細胞表面の正しい目的場所に運ぶのも助けているらしい。

doi: 10.1038/452706a

神経変性:バランスの問題

p.707

疾病関連遺伝子に変異が起こると、その遺伝子から作られるタンパク質の細胞内活性は増強されるのか、それとも減弱されるのだろうか。少なくとも、脊髄小脳性運動失調症1という神経変性疾患では、この両方が起こっているようだ。

doi: 10.1038/452707a

細胞生物学:SUMO

p.709

SUMO(small ubiquitin-related modifier)と呼ばれるタンパク質は、他のタンパク質に結合してその機能を制御することがある。このSUMO化は、多くの細胞過程の調節に関係すると考えられており、ほとんどの生物で健康だけでなく生存にも重要である。

doi: 10.1038/452709a

Articles

神経:無傷タンパク質複合体に対するポリグルタミン伸長の相反する影響はSCA1の一因となる

Opposing effects of polyglutamine expansion on native protein complexes contribute to SCA1 p.713

doi: 10.1038/nature06731

細胞:クラスリンは側底極性の主要制御因子である

Clathrin is a key regulator of basolateral polarity p.719

doi: 10.1038/nature06828

Letters

物理:頻繁な量子測定による熱力学支配

Thermodynamic control by frequent quantum measurements p.724

doi: 10.1038/nature06873

物理:異常な光透過の微視的理論

Microscopic theory of the extraordinary optical transmission p.728

doi: 10.1038/nature06762

物性:ペロブスカイト型酸化物人工超格子における間接型強誘電性

Improper ferroelectricity in perovskite oxide artificial superlattices p.732

doi: 10.1038/nature06817

気候:熱帯雨林により維持される大気の酸化能力

Atmospheric oxidation capacity sustained by a tropical forest p.737

doi: 10.1038/nature06870

海洋:SAR11海洋細菌は増殖に外部からの還元型硫黄を必要とする

SAR11 marine bacteria require exogenous reduced sulphur for growth p.741

doi: 10.1038/nature06776

進化:広汎な系統ゲノミクス的サンプリングによる動物系統樹の分解能の向上

Broad phylogenomic sampling improves resolution of the animal tree of life p.745

doi: 10.1038/nature06614

疫学:インフルエンザの伝播に対する学校閉鎖の効果のSentinelネットワーク・データに基づく評価

Estimating the impact of school closure on influenza transmission from Sentinel data p.750

doi: 10.1038/nature06732

植物:新たな機構で真核生物プロテアソームを阻害する植物病原体毒性因子

A plant pathogen virulence factor inhibits the eukaryotic proteasome by a novel mechanism p.755

doi: 10.1038/nature06782

神経:エンドセリン類は発生中の交感神経ニューロンに対する血管由来の軸索誘導手がかり分子である

Endothelins are vascular-derived axonal guidance cues for developing sympathetic neurons p.759

doi: 10.1038/nature06859

医学:T細胞の最初期の胸腺前駆細胞は骨髄系細胞への分化能を有する

The earliest thymic progenitors for T cells possess myeloid lineage potential p.764

doi: 10.1038/nature06840

免疫:成体のT細胞前駆細胞はミエロイド細胞への分化能を保持している

Adult T-cell progenitors retain myeloid potential p.768

doi: 10.1038/nature06839

免疫:常染色体優性遺伝を示す高IgE症候群の患者にみられるTH17細胞の分化障害

Impaired TH17 cell differentiation in subjects with autosomal dominant hyper-IgE syndrome p.773

doi: 10.1038/nature06764

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