Nature ハイライト

神経科学:ニューロン膜電位の単一光子顕微鏡画像化

Nature 574, 7778

現在のニューロン活動記録法はどれも、それぞれ特定の限界がある。例えば、電極による記録法では複数のニューロンを正確にマッピングできないし、カルシウム画像化法は、高速の閾値下振動や正確な発火回数を追跡できない。今回E Boydenたちは、ニューロン細胞体を狙って膜電位指示物質を導入することにより、感度や信号雑音比の大幅な量的向上を達成し、覚醒下行動中のマウスのニューロン十数個からの同時記録に成功した。遺伝的にコードされたこの改良型蛍光指示物質(SomArchonと名付けられた)は、電気生理学の正確さと光学的画像化の空間分解能を併せ持ち、複数の脳領域(皮質、海馬、線条体)において、ごく一般的な高価でない単一光子顕微鏡で利用できる。

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