Nature ハイライト

がん:CD8+ T細胞を介した腫瘍拒絶にはCD4+ T細胞の助けが必要である

Nature 574, 7780

これまでの研究で、CD4+ T細胞の応答が防御的な抗腫瘍免疫に関与することが示されていた。しかし、CD4+ T細胞の正確な役割はまだ明らかにされていない。著者たちは今回、この疑問に答えるために前臨床腫瘍モデルを構築した。この研究は、抗腫瘍応答の成功にはCD4ネオアンチゲンとCD8ネオアンチゲンの両方の発現が必要であること、そしてチェックポイント阻害療法やワクチン接種によるロバストなT細胞免疫の誘導と腫瘍拒絶は、誘導段階とエフェクター段階で両方のT細胞サブセットが共同で作用したときのみ生じることを明らかにしている。

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