Nature ハイライト

光合成:Qサイクル中での電子伝達

Nature 575, 7783

光化学系IとIIが太陽光から受け取った電子は膜に輸送されてプロトン勾配を維持し、それによってATPの形成が可能になる。シトクロムb6f複合体は、膜の2つの光化学系の間に位置してQサイクルを介した電子移動を行っており、それに加えて集光自体にも調節的役割を担っている。C Hunterたちは、ホウレンソウのシトクロムb6f複合体の新たな構造を明らかにし、Qサイクルの機能と集光を調節する酸化還元状態感知の両方についての手掛かりを得た。二量体であるこの複合体の構造はまた、Qサイクル進行中に3つのPQ分子が果たす役割を示している。

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