Nature ハイライト
材料科学:ひずませて安定化させる
Nature 577, 7789
ハイブリッドペロブスカイトは、さまざまな光電子デバイスに用いられる材料群である。しかし、光電子特性が最も優れたペロブスカイト材料のいくつかは、温度、湿度、光に対して最も不安定でもある。今回S Xuたちは、α-FAPbI3膜の格子不整合基板として混合カチオンハイブリッドペロブスカイトを成長させることによって、α-FAPbI3膜内のひずみ勾配を調整可能にする方法を報告している。化学的なヘテロエピタキシャル薄膜成長法によって、準安定α-FAPbI3相を安定化させると同時に、最大2.4%のひずみを印加することが可能になった。全く安定化させなかった場合、この相は相転移に対して1日しか安定でないのに対して、ひずみを印加した系の場合、数百日間にわたって安定であることも示された。
2020年1月9日号の Nature ハイライト
天文学:反復する高速電波バーストの2例目の位置特定
物性物理学:アモルファス2D材料
ナノスケール材料:プロトンを使ってグラフェン膜の皺を伸ばす
材料科学:ひずませて安定化させる
集団生物学:自律的に維持される捕食者–被食者サイクル
神経科学:探索者の脳
微生物学:宿主の中にバリケードを築いてファージDNAを囲い込む
神経免疫学:社会的行動の調節における全身性炎症の役割
遺伝学:潰瘍性大腸炎における炎症遺伝子の変異
遺伝学:正常組織と炎症が関わる腫瘍組織におけるクローン選択パターン
分子生物学:別の方法によるターゲッティング