Nature ハイライト
Cover Story:多様性は語る:生物多様性に対する農業の長期的な影響
Nature 579, 7799
表紙は、コスタリカに生息する多様な鳥類の一種であるオウギタイランチョウの仲間である。今回N Hendershotたちは、農業活動と気候変動によって生じる鳥類の多様性の長期的な変化について論じている。彼らは、自然林から多角農業や集約農業までさまざまな土地利用を代表するコスタリカの48地点において、18年間にわたって反復調査を行った。その結果、長期的な生物多様性の変化は、最も集中的に管理された景観(集約農業環境)において最も大きく、こうした影響は干ばつ状況において強まったことが見いだされた。多角農業環境における種の多様性は長期にわたって高く、この形態の土地管理が生物多様性の保全に強力な役割を果たしていることを示している。これに対し、集約農業環境での多様性は着実に低下し続けていた。
2020年3月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:二次元モアレ超格子における電子相関の量子シミュレーション
物性物理学:二次元モアレ超格子における一般化されたウィグナー結晶
生物物理学:拡散理論の飛躍
材料科学:粒界の相変態
フローケミストリー:中央ステーションを通る自動合成
古生物学:初期の鳥類
神経科学:ハエに見られる極端な嗅覚特化の神経相関
植物科学:植物組織の定量的アトラス
細胞生物学:統合的ストレス応答に役割を果たす新しい因子群
生化学:小胞体で機能するグルコシルトランスフェラーゼの構造
分子生物学:クロマチンのリモデリング