Nature ハイライト

材料科学:粒界の相変態

Nature 579, 7799

材料の化学組成は同じままだが温度や圧力が変化すると材料の原子秩序が変わるという固体の相変態は、材料科学ではよく知られている。今回、最先端のシミュレーションと高分解能の透過電子顕微鏡観察とを組み合わせて、純粋な元素銅の内部の粒界(結晶粒間の界面)が温度に誘起されて別の構造への無拡散相変態を起こすことが明らかにされている。相変態後は、複数の粒界が速度論的に捕捉された構造として共存できる。今回の結果は、より広範な材料において粒界の構造と特性を調べたり、粒界が見られる材料のバルク特性を操作したりする機会を開く。

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