Nature ハイライト

古生物学:初期の鳥類

Nature 579, 7799

<i>Asteriornis maastrichtensis</i>の想像図。この最古の現生鳥類は、恐竜類がまだ地上を闊歩していた後期白亜紀に海辺で生息していたと考えられる。
Asteriornis maastrichtensisの想像図。この最古の現生鳥類は、恐竜類がまだ地上を闊歩していた後期白亜紀に海辺で生息していたと考えられる。 | 拡大する

Credit: Phillip Krzeminski

新種の化石鳥類Asteriornis maastrichtensisがベルギーの白亜紀末期の地層から出土した。この化石鳥類は現生鳥類と同様の姿をしており、カモ類やニワトリを生じた系統から古くに分岐した分類群に属する。今回の発見は、現生鳥類に似た鳥類が、近縁の恐竜類が絶滅するはるか以前にすでに分岐し始めていたことを示している。他にこれと近い年代でよく知られているクラウン群鳥類は、南極で発見されたVegavis iaaiのみである。

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