Nature ハイライト

生化学:小胞体で機能するグルコシルトランスフェラーゼの構造

Nature 579, 7799

N結合型糖鎖付加はタンパク質へのオリゴ糖の付加反応であり、このような糖鎖はタンパク質の機能に影響する。糖はグリコシルトランスフェラーゼにより付加される。今回K Locherたちは、小胞体内で機能するグルコシルトランスフェラーゼALG6の構造を報告している。ALG6は、組み立て途中のオリゴ糖鎖への1つ目のグルコースの付加を触媒する。この酵素は、これまで観察されたことのない膜貫通部分の折りたたみ構造を含んでいることが分かった。この研究によって基質類似体に結合したALG6の構造が機能データと共に得られ、グルコース転移機構を解明するための構造基盤がもたらされた。

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