Nature ハイライト
生化学:小胞体で機能するグルコシルトランスフェラーゼの構造
Nature 579, 7799
N結合型糖鎖付加はタンパク質へのオリゴ糖の付加反応であり、このような糖鎖はタンパク質の機能に影響する。糖はグリコシルトランスフェラーゼにより付加される。今回K Locherたちは、小胞体内で機能するグルコシルトランスフェラーゼALG6の構造を報告している。ALG6は、組み立て途中のオリゴ糖鎖への1つ目のグルコースの付加を触媒する。この酵素は、これまで観察されたことのない膜貫通部分の折りたたみ構造を含んでいることが分かった。この研究によって基質類似体に結合したALG6の構造が機能データと共に得られ、グルコース転移機構を解明するための構造基盤がもたらされた。
2020年3月19日号の Nature ハイライト
物性物理学:二次元モアレ超格子における電子相関の量子シミュレーション
物性物理学:二次元モアレ超格子における一般化されたウィグナー結晶
生物物理学:拡散理論の飛躍
材料科学:粒界の相変態
フローケミストリー:中央ステーションを通る自動合成
古生物学:初期の鳥類
神経科学:ハエに見られる極端な嗅覚特化の神経相関
植物科学:植物組織の定量的アトラス
細胞生物学:統合的ストレス応答に役割を果たす新しい因子群
生化学:小胞体で機能するグルコシルトランスフェラーゼの構造
分子生物学:クロマチンのリモデリング