Nature ハイライト
神経科学:別々のドーパミン受容体による条件付けと報酬学習の精緻化
Nature 579, 7800
ドーパミン2受容体は、細胞外ドーパミン(DA)濃度の一過性低下を感知できるが、この「DA dip」の正確な役割とその細胞基盤は、不明なままだった。今回、河西春郎(東京大学)たちは、初期の報酬条件付けの汎化はドーパミン1受容体に依存して起こるが、ドーパミン2受容体を発現する棘状ニューロンが、樹状突起スパインの構造変化によって示される局所的可塑性機構を介して、この学習を精緻化することを見いだしている。
2020年3月26日号の Nature ハイライト
物性物理学:重フェルミオン超伝導体における三重項電子対の形成
量子物理学:長岡強磁性の量子シミュレーション
大気科学:成層圏オゾンの回復による大気循環の変化傾向の休止
進化学:脊椎動物の手の起源
神経科学:別々のドーパミン受容体による条件付けと報酬学習の精緻化
植物細胞生物学:多精受精を防ぐ
がん:マイクロバイオームのシグネチャーでがんを監視
免疫学:脂質吸収と腸バリア機能の神経免疫調節
免疫学:性依存的な脂肪炎症
分子生物学:相分離により形成される反応中心
分子生物学:アルコールに対する細胞の応答
化学生物学:コンピュータ上で見つかったメラトニン化合物がマウスで機能した