Nature ハイライト

大気科学:成層圏オゾンの回復による大気循環の変化傾向の休止

Nature 579, 7800

オゾン層破壊物質の排出によって、特に南極大陸上空の成層圏のオゾンが枯渇し、これに起因して大気循環の多くの側面が影響を受けてきた。理論的には、モントリオール議定書(オゾン層破壊物質の削減に大きく成功した取り組み)によって、こうした循環の変化は減殺されたはずである。今回A Banerjeeたちは、観測結果などの一連の証拠を用いて、大気循環の変化傾向が休止しているか逆転しており、その最も可能性の高い説明が、モントリオール議定書の実施であることを示している。

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