Nature ハイライト

がん:1つのがん遺伝子上の複数の変異

Nature 582, 7810

腫瘍抑制遺伝子は複数の変異によって不活化されることが多いが、がん遺伝子に複数の変異が生じることはまれだと考えられてきた。片岡圭亮(国立がん研究センター)たちは今回、6万を超えるがん試料のゲノムデータを解析して、既知のがん遺伝子に複数の変異が高頻度で生じていることを明らかにしている。同一がん遺伝子内のこれら複数変異は、同一染色体上(シス)に多く存在しており、弱い変異の組み合わせによって機能的な作用が増大している傾向があった。

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