Nature ハイライト
がん:1つのがん遺伝子上の複数の変異
Nature 582, 7810
腫瘍抑制遺伝子は複数の変異によって不活化されることが多いが、がん遺伝子に複数の変異が生じることはまれだと考えられてきた。片岡圭亮(国立がん研究センター)たちは今回、6万を超えるがん試料のゲノムデータを解析して、既知のがん遺伝子に複数の変異が高頻度で生じていることを明らかにしている。同一がん遺伝子内のこれら複数変異は、同一染色体上(シス)に多く存在しており、弱い変異の組み合わせによって機能的な作用が増大している傾向があった。
2020年6月4日号の Nature ハイライト
光物理学:光のトポロジカル流体
光物理学:共振器における自由電子と光子の効率の良い結合
生命の起源:DNAは生命誕生の前に存在したのか
地球科学:大陸の分裂時に濃集した深部炭素
心血管疾患:コレステロール関連疾患リスクの中心地域の世界的な変遷
進化学:アイスランドに残された旧人類の痕跡
再現性:データセットの解析法はいくらでもある
神経変性:腸内環境がALS発症に関与する
がん:1つのがん遺伝子上の複数の変異
微生物学:感染した赤血球上のマラリア原虫抗原に対して保護作用を持つ抗体
遺伝学:短いものへの配慮