Nature ハイライト
光物理学:共振器における自由電子と光子の効率の良い結合
Nature 582, 7810
自由伝播する電子と光子が相互作用すると、電子の波動関数が変化する。最近、電子ビーム分光法の空間分解能、エネルギー分解能、時間分解能が向上したため、こうした光学的に変化した電子波動関数を調べることが可能になった。今回O Kfirたちは、球形の誘電体微小共振器における自由電子と光学ウィスパリングギャラリーモードとの間の増強された相互作用について報告している。この効率の良い結合は、光学モードとほぼ相対論的な自由電子の波動との位相整合と、微小共振器の高い光子状態密度に基づいている。今回の結果は、アト秒構造化、量子エミッターのプロービング、電子と光のエンタングルメントに幅広い影響を及ぼす。
2020年6月4日号の Nature ハイライト
光物理学:光のトポロジカル流体
光物理学:共振器における自由電子と光子の効率の良い結合
生命の起源:DNAは生命誕生の前に存在したのか
地球科学:大陸の分裂時に濃集した深部炭素
心血管疾患:コレステロール関連疾患リスクの中心地域の世界的な変遷
進化学:アイスランドに残された旧人類の痕跡
再現性:データセットの解析法はいくらでもある
神経変性:腸内環境がALS発症に関与する
がん:1つのがん遺伝子上の複数の変異
微生物学:感染した赤血球上のマラリア原虫抗原に対して保護作用を持つ抗体
遺伝学:短いものへの配慮