Nature ハイライト
触媒:チタンシリカライト1の二核Ti部位での高効率エポキシ化
Nature 586, 7831
チタンシリカライト1(TS-1)は工業的に利用されている優れたエポキシ化触媒で、年間100万トン以上のプロピレンオキシドの生産に貢献している。TS-1はほぼ40年にわたって研究されており、その触媒特性は一般に、ゼオライト骨格内の孤立Ti(IV)部位に起因すると考えられてきた。今回C Copéretたちは、分光法、顕微鏡法、理論計算を用いて、特に高い活性と選択性を示す一連のTS-1エポキシ化触媒を詳細に調べた結果について報告している。TS-1の効率と選択性は、均一系エポキシ化触媒に見られるのと同様に、二核Ti部位の存在によって容易に説明されることが明らかになった。
2020年10月29日号の Nature ハイライト
天文学:彗星の強度
触媒:チタンシリカライト1の二核Ti部位での高効率エポキシ化
化学:金属を用いないホウ素化
生態学:生物多様性および気候のための生態学的修復
遺伝学:未確定の潜在能を持つクローン造血の遺伝的基盤
遺伝学:生殖系列の遺伝的変動は骨髄増殖性腫瘍と関連する
コロナウイルス:イヌのSARS-CoV-2感染
免疫学:ホスファターゼの誘導による受容体阻害
発生生物学:スイスチーズに似た新型の内皮細胞「アエロサイト」の発見
分子生物学:相同組換えの詳細を見る