Nature ハイライト
植物科学:植物の2つの免疫経路間のクロストーク
Nature 592, 7852
植物の免疫系には2つの経路がある。1つは細胞表面受容体が関与する経路で、こうした受容体は外部の病原体由来分子を検出する。もう1つは細胞内の経路で、この経路の一部では細胞内受容体が、細胞内に取り込まれた、病原体から分泌されるエフェクタータンパク質に応答して活性化される。免疫応答のこれら2つの経路の間の相互作用はほとんど解明されていない。今回、2つの研究チームが独立に、これら2つの経路の間に密接なクロストークがあることを示している。著者たちはそれぞれ、一方の経路が他方の経路を増強していて、その活性化に不可欠であることを見いだした。この相互調節は、遺伝子発現レベルとシグナル伝達レベルの両方で起こっているようである。
2021年4月1日号の Nature ハイライト
物性物理学:モアレグラフェンにおける相関を熱力学的に調べる
ナノスケール材料:金属の直接3Dナノ造形
材料科学:アモルファス固体の構造研究方法
生態学:温暖化は栄養段階間のエネルギー転換を減少させる
発生生物学:長鎖ノンコーディングRNAの変異が肢形成異常を引き起こす
幹細胞:短腸症候群の治療法候補としてのオルガノイド移植
植物科学:植物の2つの免疫経路間のクロストーク
コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイク変異株はウイルス複製を増強する
がん免疫学:黒色腫での細菌由来ペプチドの提示
分子生物学:ヌクレアーゼ複合体を凝縮する