Nature ハイライト

化学:多孔性結晶の圧搾

Nature 598, 7880

分子機械の分野で研究されているように、機械的に連結された分子は特異な特性をもたらす。今回、佐藤弘志(東京大学ほか)たちは、機械的に連結されたカテナン骨格を持つ、ゴム状の金属有機結晶を報告している。溶媒を用いてカテナン骨格のH結合固定を調節することによって、この結晶は、機械的に剛直な振る舞いや弾性的な振る舞いをするようになる。従って、そうした機械的に連結された骨格を持つ多孔性結晶を圧搾することによって、ゲスト分子を容易に取り込んだり放出したりできるようになる可能性がある。

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