Nature ハイライト
植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの
Nature 598, 7881
植物の免疫応答には2つのレベルがある。細胞表面では、受容体様キナーゼと受容体タンパク質が微生物由来の分子を認識して、パターン誘導免疫(PTI)を引き起こす。一方、細胞内では、ヌクレオチド結合ロイシンリッチリピート受容体(NLR)タンパク質が微生物のエフェクタータンパク質を検出して、エフェクター誘導免疫(ETI)をもたらす。PTIとETIのクロストークは完全には解明されていないが、どちらの場合も、同じような遺伝子セットの転写活性化という結果を生じる。今回R Pruittたちの研究グループとH Tianたちの研究グループがそれぞれ、PTIとETIのシグナル伝達構成要素間のクロストークと、それらを結び付ける分子についての機構的な手掛かりを示している。
2021年10月21日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれなしに生じる強相関相
応用物理学:磁場による非磁性物体の操作
化学:アルコールを構成要素として用いる
気候科学:大気中を浮遊するマイクロプラスチックが気候に及ぼし得る影響
生態学:生態系機能の成分
神経科学:睡眠中の感覚処理
神経科学:レチノイン酸シグナル伝達が霊長類の脳発達を推進する
神経科学:樹状突起スパインがヒトとアカゲザルを分ける
植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの
創薬:デングウイルス感染に効く新しい化合物
生化学:タイプI-GのCRISPRシステムの作用機構