Nature ハイライト

植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの

Nature 598, 7881

植物の免疫応答には2つのレベルがある。細胞表面では、受容体様キナーゼと受容体タンパク質が微生物由来の分子を認識して、パターン誘導免疫(PTI)を引き起こす。一方、細胞内では、ヌクレオチド結合ロイシンリッチリピート受容体(NLR)タンパク質が微生物のエフェクタータンパク質を検出して、エフェクター誘導免疫(ETI)をもたらす。PTIとETIのクロストークは完全には解明されていないが、どちらの場合も、同じような遺伝子セットの転写活性化という結果を生じる。今回R Pruittたちの研究グループとH Tianたちの研究グループがそれぞれ、PTIとETIのシグナル伝達構成要素間のクロストークと、それらを結び付ける分子についての機構的な手掛かりを示している。

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