Nature ハイライト
神経科学:樹状突起スパインがヒトとアカゲザルを分ける
Nature 598, 7881
近縁関係にあるヒトとアカゲザルの前頭前野(PFC)の間に見られる構造的・機能的な違いの1つは、PFCニューロン上の樹状突起スパイン密度の高さである。しかし、このような明確な差異を生み出す多くの空間的・時間的な遺伝子調節機構は不明である。N Sestanたちは今回、ヒトのPFCニューロンで樹状突起スパインの不均衡な増加を促進する、レチノイン酸シグナル伝達応答性の遺伝的エレメントを特定した。おそらくこれが、アカゲザルよりもヒトの計算能力が高いことに寄与していると考えられる。
2021年10月21日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれなしに生じる強相関相
応用物理学:磁場による非磁性物体の操作
化学:アルコールを構成要素として用いる
気候科学:大気中を浮遊するマイクロプラスチックが気候に及ぼし得る影響
生態学:生態系機能の成分
神経科学:睡眠中の感覚処理
神経科学:レチノイン酸シグナル伝達が霊長類の脳発達を推進する
神経科学:樹状突起スパインがヒトとアカゲザルを分ける
植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの
創薬:デングウイルス感染に効く新しい化合物
生化学:タイプI-GのCRISPRシステムの作用機構