Nature ハイライト
応用物理学:磁場による非磁性物体の操作
Nature 598, 7881
磁場を使うと、磁性物体の遠隔操作と遠隔制御ができる。しかし、非磁性物体ではどうだろうか。今回L Phamたちは、対象とする物体が導電性であり、差し当たり球形であれば、この物体を時間変動磁場によって、6つの自由度(3つの空間自由度と3つの方向自由度)全てで操作できることを示している。彼らは、そうした磁場によって物体に形成される渦電流に起因する力を定量化し、次に、位置と方向の完全制御を実現するのに用いる必要があると思われる回転磁石の配置を導き出した。こうした能力は、例えばスペースデブリの管理などに応用できる可能性がある。
2021年10月21日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれなしに生じる強相関相
応用物理学:磁場による非磁性物体の操作
化学:アルコールを構成要素として用いる
気候科学:大気中を浮遊するマイクロプラスチックが気候に及ぼし得る影響
生態学:生態系機能の成分
神経科学:睡眠中の感覚処理
神経科学:レチノイン酸シグナル伝達が霊長類の脳発達を推進する
神経科学:樹状突起スパインがヒトとアカゲザルを分ける
植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの
創薬:デングウイルス感染に効く新しい化合物
生化学:タイプI-GのCRISPRシステムの作用機構