Nature ハイライト
創薬:デングウイルス感染に効く新しい化合物
Nature 598, 7881
デングウイルスには毎年約4億人が感染しており、そのうち0.5%が重症型のデング出血熱を発症する。現在、デングウイルス感染の予防あるいは治療に利用可能な抗ウイルス薬はない。今回J Neytsたちは、新しい小分子JNJ-A07の最適化と前臨床効果について報告している。この化合物は、ウイルスタンパク質であるNS3とNS4Bの間の相互作用を妨げる働きをし、マウスでは、これを感染6日後に投与した場合でも、ウイルス量を減らすことができた。
2021年10月21日号の Nature ハイライト
物性物理学:ねじれなしに生じる強相関相
応用物理学:磁場による非磁性物体の操作
化学:アルコールを構成要素として用いる
気候科学:大気中を浮遊するマイクロプラスチックが気候に及ぼし得る影響
生態学:生態系機能の成分
神経科学:睡眠中の感覚処理
神経科学:レチノイン酸シグナル伝達が霊長類の脳発達を推進する
神経科学:樹状突起スパインがヒトとアカゲザルを分ける
植物科学:植物の複数の免疫応答をつなぐもの
創薬:デングウイルス感染に効く新しい化合物
生化学:タイプI-GのCRISPRシステムの作用機構