Nature ハイライト
物性物理学:超伝導体におけるランダウ準位
Nature 599, 7883
マヨラナフェルミオンなどのトポロジカル状態を作る有望な方法の1つは、超伝導と量子ホール効果を組み合わせることである。これまでのところ、この手法での実現は、それぞれが一方の現象を出現させる2つの異なる物質から構成されるヘテロ構造に限られていた。今回J Checkelskyたちは、超伝導物質において、量子ホール状態の出現に必要なランダウ準位の特徴を報告している。このボース粒子ランダウ準位間の遷移の観測は、50年以上前に理論的に導入された概念である運動量が有限となるクーパー対の形成に基づいている。今回の結果によって、この新しい種類の超伝導体においてボース粒子ランダウ準位やトポロジカル状態を調べる機会が開かれた。
2021年11月4日号の Nature ハイライト
暗号:暗号技術に相対論を使う
物性物理学:超伝導体におけるランダウ準位
材料科学:有機半導体の高効率n型ドーピング
環境社会科学:油田の経済的継続性と環境特性
遺伝学:深層学習を用いた遺伝的バリアントの効果の予測
コロナウイルス:COVID-19時代のデータ駆動型入国管理手法
コロナウイルス:SARS-CoV-2デルタ変異株の特性解析
代謝:エストロゲンとエネルギー配分
細胞生物学:ミトコンドリアへのグルタチオン運搬の調節因子
画像化法:クローズアップして3Dで見る細胞
構造生物学:電位依存性カリウムチャネルの調節