Nature ハイライト

画像化法:クローズアップして3Dで見る細胞

Nature 599, 7883

現在の電子顕微鏡技術では細胞を非常に近くから見ることができるが、この方法では細胞の1枚の薄切片、あるいは比較的小さな体積の画像しか得られない。今回ハワード・ヒューズ医学研究所からの2報の論文により、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)を使って細胞や組織試料を4 nmあるいは8 nmの近等方ボクセルサイズで近等方に解像して、3D画像化したことが報告されている。これは、画像化可能な体積が従来より最大で2桁大きくなったことを意味する。この目的に向かって研究チームは、深層学習をベースとする解析パイプラインを開発し、35種類もの細胞小器官の包括的自動化再構築を行った。今回得られたデータセットは、ウェブリポジトリOpenOrganelleを介して自由に利用できる。

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