Nature ハイライト
構造生物学:電位依存性カリウムチャネルの調節
Nature 599, 7883
電位依存性カリウム(Kv)チャネルは、膜の脱分極の際のK+イオンの透過に関わっていて、脳や心臓、筋肉での活動電位を終了させる。このチャネルは2つの補助タンパク質、DPP6SとKChIP1により調節されている。今回、濡木理たち(東京大学)は、Kv4.2について、これらの補助タンパク質と複合体を形成した状態と単独の状態の構造を報告し、各構造がチャネル活性を別々のやり方で調節する仕組みを示している。この結果により、これらの生理学的に重要なチャネルが体内でどのように集合して機能するのか、その詳細が明らかになった。
2021年11月4日号の Nature ハイライト
暗号:暗号技術に相対論を使う
物性物理学:超伝導体におけるランダウ準位
材料科学:有機半導体の高効率n型ドーピング
環境社会科学:油田の経済的継続性と環境特性
遺伝学:深層学習を用いた遺伝的バリアントの効果の予測
コロナウイルス:COVID-19時代のデータ駆動型入国管理手法
コロナウイルス:SARS-CoV-2デルタ変異株の特性解析
代謝:エストロゲンとエネルギー配分
細胞生物学:ミトコンドリアへのグルタチオン運搬の調節因子
画像化法:クローズアップして3Dで見る細胞
構造生物学:電位依存性カリウムチャネルの調節