Nature ハイライト

構造生物学:電位依存性カリウムチャネルの調節

Nature 599, 7883

電位依存性カリウム(Kv)チャネルは、膜の脱分極の際のK+イオンの透過に関わっていて、脳や心臓、筋肉での活動電位を終了させる。このチャネルは2つの補助タンパク質、DPP6SとKChIP1により調節されている。今回、濡木理たち(東京大学)は、Kv4.2について、これらの補助タンパク質と複合体を形成した状態と単独の状態の構造を報告し、各構造がチャネル活性を別々のやり方で調節する仕組みを示している。この結果により、これらの生理学的に重要なチャネルが体内でどのように集合して機能するのか、その詳細が明らかになった。

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