炭素系分子でできた発光ダイオード(LED)は極めて経済的な白色光源となると考えられてきたが、これまでで最も効率のよいLEDが今週号に報告されている。 S Forrestたちが開発した白色光有機LEDは、従来の同等輝度の電球の効率を既に50?75%上回っている。米国では建物で消費される電力の約22%が照明によるものであり、そのうち40%が効率の悪い白熱電球によって消費されている。 ForrestたちのLEDでは、燐光を発する分子と蛍光を発する分子の両方を使っており、電気から光への変換が最適に行われるようにそれらの分子が配置されている。そして緑色および赤色の燐光を発する化合物と青色蛍光分子の組み合わせにより、安定した色バランスが得られている。