Nature ハイライト 細胞:幹細胞を元気にするNotch 2006年8月17日 Nature 442, 7104 幹細胞を治療に使うのを妨げる問題の1つは、増殖と分化の制御のむずかしさである。Androutsellis-Theotokisたちは、胚性幹細胞、胎児性幹細胞、成体幹細胞の生存を制御する経路で、Notch受容体が重要な役割を果たしていること、またNotchリガンドを成体ラットの脳に投与すると、実験的脳卒中発作後の運動能力の回復が促されうることを明らかにした。この知見は、損傷修復に際して、新しい細胞を増殖させて移植するのではなく、体に内在する幹細胞の活性化を目指す治療法への道を開くものだ。 2006年8月17日号の Nature ハイライト 免疫:鳥インフルエンザワクチンの問題点 宇宙:銀河誕生の瞬間 宇宙:浮上する氷冠 物理:いつでも回転できるスピンキュービット 物理:スキルミオンにかかわる進展 視覚:ものの見つけ方 細胞:幹細胞を元気にするNotch 細胞:がん幹細胞の正体 目次へ戻る