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免疫:鳥インフルエンザワクチンの問題点

Nature 442, 7104

ベトナムなどの国々では、症状の出ない抗原変異株のインフルエンザH5N1亜型ウイルスに感染した家禽や野生鳥類の間で、H5N1型鳥インフルエンザの「症候のみられない蔓延」が起こっているらしい。このことから、H5N1ウイルスに対するワクチンを家禽に接種してもこれと同様の事態となり、集団発生が発見される前に集団間で感染が起こるリスクを高めてしまいかねないと懸念されている。数値モデル研究から、この心配がかなり当を得ていることが示唆された。たとえワクチンが個々の鳥には有効であっても、集団のレベルでは予防効果が不十分なため、ワクチン接種をした集団で「無症候性蔓延」が起こる可能性があるというのだ。

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