Nature ハイライト

細胞:適時に適所へ送る方法

Nature 442, 7106

タンパク質が細胞内でその役割を果たすためには、あるべき細胞区画に局在しなくてはならない。適切な場所へのこうしたタンパク質の配置は通常、タンパク質をそれぞれの目的地へ向かわせるための別々のタンパク質内シグナル配列によって実現されている。これらのシグナル配列の多くは性質が完全に明らかにされているが、タンパク質を内核膜に向かわせるシグナル配列については、例外的にまだわかっていなかった。しかし今回の研究で、内核膜内在性タンパク質を適切な位置へ向かわせるには、可溶性タンパク質を核内に向かわせるためのシグナル配列と類似したシグナル配列が関与していることがわかった。これは意外な結果で、遺伝子調節にかかわり、ヒトのさまざまな疾患と結びついている内核膜タンパク質全般に関する研究を活発化するものである。

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