Nature ハイライト 植物:表皮が植物のサイズを決める 2007年3月8日 Nature 446, 7132 植物のシュート(茎と葉の総体)は、表皮、表皮下、および内部細胞という3種類の組織から作られている。そのいずれか1つが植物体の最終的なサイズを決める鍵を握っているのだが、それがどれなのかという疑問については100年以上にわたって議論が続けられてきた。今回、矮性のシロイヌナズナでブラシノステロイド生合成遺伝子を組織特異的に発現させることによって、その答えが得られた。表皮が、シュートの成長の促進と制限の両方を行っているのである。ブラシノステロイドは化学的にはコルチゾールに近縁の植物ホルモンで、植物の成長にさまざまな作用を及ぼしている。 2007年3月8日号の Nature ハイライト 創薬:苦い薬 遺伝:癌遺伝子の総ざらい 宇宙:輝かしくも遠い過去 宇宙:火星にあまねく広がる水 物理:2つの近藤効果 材料:シリコンの微小構造体 細胞:よりシンプルになった皮膚再生モデル 脳:場所の知覚 植物:表皮が植物のサイズを決める 目次へ戻る